4月に買った本

火車。以前に、タイトルは忘れたけどいろいろな人間の視点で描かれ、犯人は冴えない民宿に泊り込んでた冴えない親父でした、っていう、一応代表作とされている作品を読み、「こいつはちょっと合わないなぁ」と思いつつ再挑戦した作品。やっぱりあいませんでした。
星を継ぐ者とそれから続く同作者の作品は三部作構成で、それまでSF=スターウォーズ=フォースがビュンビュン(あまり見たこと無いから実際にはよくわからないけど)みたいなイメージがあったんだけど、それを一気に覆された作品。非常に面白く、一気に読んだ。ミステリー好きにはオススメ。ただ、読んでいて「この作者は過去に宗教関係で余程痛い目でも見たのかな」と勘ぐってしまうほど宗教に対して批判的な言葉がでる。まぁ、作中人物のセリフが即ち作者の思想・意向の反映とするなんてのは愚の骨頂だけどね。
フロストのクリスマスは海外作品。これはナニに分類されるんだろう。一応ミステリー、かな。下品なギャグの数々で大笑いしたのと主人公のオッサンが本当にどうしようもない人物だという記憶しかない。
マキアヴェリ語録と葉隠入門はいつだったかのギリシア・ローマ名言集の購入動機と同じく、ここぞというときにいやみったらしくセリフを吐くため、のような気がする。まぁ、マキアヴェリ語録に関しては作者がローマ人の物語と同じだった、てのもあるかも。つーかあれだ、ローマ人の物語はあんなうすっぺらいのを何冊も出すようなせこい真似はするな。
嘘をもう一つだけは東野作品の常連である加賀恭一郎刑事がでてくる短編集。薄い。すぐ読み終わる。加賀刑事というキャラが好きで買ったようなもの。ちなみにこの加賀刑事は俺の脳内では古尾谷雅人が適任だったのだが、ついに脳内で構成するより他なくなってしまった。残念。
宇宙消失は不確定性原理を題材にしたSF。前述のJ.P.ホーガン以来俺がSFというジャンルに興味を持ち出した事実を如実に表している。結構面白かった。